2017年06月18日

器について

【器のこと…長いです】
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※同じ粉引の器ですが、同じように使っても右と左ではシミの入り方が全く異なります。いい感じだと僕は思っていますが・・・。

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※内側は飴色の器。外にシミだしています。ちょっと湿ってきたりもしますが、そんなものです。いい感じです。

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夏のような陽気の本日。
父の日ギフトを沢山使っていただき誠にありがとうございます。

さて。
先日器をご購入の方より、使ってすぐに茶色くなった……と連絡がございました。
陶器はシミがかなり入ります。これは宿命です。アレには入らなかったからコレに入るのはオカシイ。と言った類いの事ではありません。
程度個体差ございます。白は目立ちます。すぐに入ってしまうこともありますが、いま入らなくてもその内に真っ黒けになるものもあります。
入ることは悪いことではありません。普通の事です。なかにはシリコンの様な物質で染み止めをしてるものも多くありますけど。

昔は当たり前のことと伝える家庭の家事の伝統がありましたが、最近はなくなってしまったなと感じています。
例をあげると本物の絹織物を洗濯機でジーンズと共に回す方は皆無と思いますが、これは家庭の教育の賜物です。器の使い方や性質を伝えることも本来はそのレベルのことと認識しております。
今も和食屋さんではお湯だけを沸かした鍋を用意されています。盛り付けの前に湯にくぐらせ、器を温めると同時に染みや臭いが着くのを軽減する為にお湯を染み込ませる意図があるのです。

私どもの様なお店で売っている作家モノは、よく量販店さんなどで売ってる和食器の様な量産ものとは違います。陶芸という日本の伝統文化を扱っている訳です。その文化にはただのモノに終わらない素敵な芸術性があります。またその芸術性を大切に愛でる楽しみを販売しているのです。
売る側も買う側もそこを踏まえて取引をして、作家さんの自由度を尊重できる様にしていきたいと考えます。
あ、私もイチ消費者です。何度もトライ&エラーやってきていますから。

19年目の弊店。
昔に比べ、器に自由度が減ったなと思っています。オモシロイものが沢山表現できる愛すべき業界であり続けれる為に書かせていただきました。

クセも含めて愛していただければ幸いです。
以上コラムでした。
読んでいただきありがとうございました。

うつわ屋 店主


6月の休業日:毎週水曜日・22日
(その他入ることもございます)

うつわ屋Living&Tableware@shop/gallery

これからのイベント::

ishioka2017tiisai
■石岡信之展
2017年6月23日〜7月9日
2年に一度のペースの本展。今年もカジュアルで人気爆発の石岡作品がたくさんそろいます。

■伊東製靴店靴の受注会
2017年7月22日〜7月30日

■藤田佳三展
2017年9月8日〜9月24日

■tamakiniime展
2017年10月前半予定

■北岡幸士・渡辺キエ2人展
2017年10月27日〜11月12日

■余宮隆展
2017年12月1日〜12月17日


☆うつわ屋Living&Tableware 
〒861-1112
熊本県合志市幾久富1647-240
T/F 096-248-8438
ホームページ http://www.utsuwaya.net
オンラインショップ http://utsuwaya.shop-pro.jp/
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kumamotoutsuwaya at 17:24コメント(0)トラックバック(0)つれづれ日記  

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kumamotoutsuwaya

熊本県合志市の光の森近くにて、全国の作り手による普段使いの和食器や暮らしの雑貨を扱っています。

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