ノトアサナ
2010年04月12日
今月24日からはじまります『能登朝奈展』
「今回はグラス類が多くなります」と能登さん。
彼女の作品はどんなアイテムも素敵ですが、手にするならグラスから
といった方も多いはず。 わくわくしますね。
写真は以前の彼女の作品です。
表面の白くみえるものは石膏がうつりこんだもの。
どうやって作るのか・・・。気になりませんか?
『パート・ド・ヴェール』=ガラスの練り粉という意味=
★まず、粘土で原型を作ります。
★原型を石膏で型を取ります。
★石膏の型にガラスの原料を詰めていきます。
その際色のもとを散らしたり表面の模様もこのとき石膏に彫りこんでいきます。
★陶芸の窯で800度ほどで焼成。溶かして冷やして4日間。
★石膏の型を壊して中からガラスを取り出します。
★1つ1つ耐水ペーパーで磨いて石膏のバリやガラスの毛羽立ちをせっせと磨きこみ。
★完成!!
今主流の宙吹きの技法(鉄パイプにガラスの解けた玉を回しながら息を吹いて作る)
は大量生産を可能にしました。
パートドヴェールはそれ以前に人がガラスを作る手段でした。
今尚芸術の域に昇華させて現代に息づいています。。
■能登朝奈展
2010.4.24(fri)〜5.2(sun)
うつわ屋にて開催
古代メソポタミアまでさかのぼる古の技法パートドヴェール。
質感高いそのガラスには鮮烈な存在感があります。
透明な「ガラス」より透きとおったその質感。
僕も昔から彼女の作る作品のファンです。
アートとしても素晴らしい作品を生み出す彼女。
うつわ屋では『うつわ屋らしく』器を中心にお願いしております。
彼女の作品は使うとまたその存在感にしびれます。
湿るとしっとりとするガラスは打ち水のような侘び寂びも感じるもの。
能登朝奈作品がたくさん見れる数少ない機会です。
爽やかな季節同様の爽やかな世界を感じにいらしてください。
能登朝奈
1974年 栃木県益子生まれ
1995年 東京ガラス工芸研究所研究科卒業
1997年 安藤ひかりさんのアシスタント
1998年 益子町で独立
2001年 福島県いわき市に移住
2008年08月22日
こんにちは!今日は10周年企画展に出展していただく松本さんとノトさんのご紹介。
くれない色の赤がとても個性的な松本伴宏さんとは長いお付き合いです。
うちで初めて個展をやったのも松本さんでした。
今回も松本さん抜きでは語れない10周年ということでラインアップ!
安心感さえ漂う存在感には多くのファンがいらっしゃいます。
いまからとても楽しみです。
続いてノトアサナさん。
ノトさんもうちとは長いお付き合いになってきました。
パート・ド・ヴェールという石膏の型に入れて陶芸用の窯で焼くという
古代メソポタミアにさかのぼる技法を使いガラスを作っている作家さんです。
シャーベットのような半透明の肉厚な質感。しびれます。
とてもプレミアムな嬉しさあふれる作品達です。
お楽しみに!
いよいよ来月12日スタートです!!